東京のゴミ箱って少ない？
ひと昔前……なんていうと年齢がなんとなーくバレるかもしれないが、東京のゴミ箱って少なくなったなと思う。
駅や公園、散歩道、商業施設などなど、当たり前に置いてあったのはもう過去の話だ。
どうしてこんなに少なくなったのか？ 今回はそれを書いていきたい。
もちろん、ゴミ箱が少ないからってポイ捨てしたりするのはマナー違反なので、そこは大事にしていきましょう。
東京のゴミ箱事情 について ：ある事件の記憶
いまや若者でこの事件を知らないひとも増えたことだろう。「地下鉄サリン事件」である。
1995年3月20日、東京都内を走る地下鉄で猛毒ガス――つまり化学兵器がばら撒かれた事件だ。
このときのテレビや新聞の報道をいまでも覚えているが、あまりの惨状に酷く不安になったのは私だけではないはずだ
関わっていたのはある宗教なのだけれど、ここでは割愛する。
とにかくまず最初に、このとき。ここからテロ対策としてゴミ箱が使えなくなったのだ。
それからもゴミ箱への不審物投棄を警戒して、ことあるごとにゴミ箱には「使用禁止」の貼り紙がされることとなる。（大統領来日時とかね。すごい、大規模！）
東京のゴミ箱事情 について ：鉄道各社のゴミ箱事情
とはいえ、ずっとゴミ箱がなかったわけじゃない。ゴミ箱撤去がもりもり進んだのは実はつい最近だったりする。コロナ禍においてである。
使用済みマスクの投棄が問題になったのだ。
それ以外にも家庭ゴミの持ち込みが増えていたり、不審物が見つかって鉄道各社が対応に困っていたというのもあるらしい。
正直ゴミ箱があったらなーなんて思うときもあるが、そもそもスマホ当たり前の時代で雑誌のゴミが減っているらしいので、ゴミが減るならそれに越したことはないだろう。
・ゴミ箱撤去の恩恵
そんなわけでゴミ箱が減ったみたいだけど、案外いいこともある。まず鉄道各社の「ゴミ対応問題」が多少なりとも減っていること。
そもそも人手不足といわれる少子化の時代で、ゴミ対応に時間を割かれるのは大問題だったろう。
それにゴミ箱がなくなったからと言ってポイ捨てが増えたかというと、私個人はそうは感じていない。
ちゃんとルールを守るひとが大半だということではないだろうか。
ちなみに、JRに関してはゴミ箱が置いてあったりする。
これは新幹線や特急列車において弁当などを食べるし、ゴミ箱を置かないわけにもいかないのだろうと思う。
・まとめ
このようにゴミ箱が少なくなったのには事情があるわけで、「なんでゴミ箱がないの！ もっと置いてよ！」とは言えないだろう。
私たちができることといえば、ゴミを減らし、ゴミを持ち帰ってちゃんと家庭で捨てること。
皆で頑張って綺麗に保っていけたらいいなと思う。
